本田「五輪出場は大変」

CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(25)が、日本に向けてあらためて五輪予選の難しさを
訴えた。北京五輪の予選と本大会を戦った本田は「五輪出場を楽観視している」と話し“出て当然”の
ムードにくぎを刺した。

当地での合宿4日目も手術した右膝の様子を見ながら約1時間半、別メニューで調整した。
「僕にオリンピックの話を聞いてどうするんですか」と苦笑した本田は「1回出て、負けましたよ」と
4年前の記憶を呼び戻した。「簡単ではない」が、「クリアしなければならない目標」と考えている。
「行けるでしょ。行けなかったら問題ですよ」

本田が活躍した「反町ジャパン」も、4年前に同じような一戦を経験している。最終予選の敵地
カタール戦。1―1で引き分け目前の後半ロスタイムに勝ち越し点を許し、敗れた。
「勝つか引き分け」でOKの同最終戦(対サウジアラビア)では0―0で引き分け、五輪切符を
つかんだ。中田、前園、川口らを擁し再び五輪の扉を開いた96年アトランタ大会以来、日本男子は
4大会連続で出場し続けている。
「出るって結構大変なんです。でも、そうは言っても出なければいけない。選手たちはそれは
認識している。それで危うい状況になったからって、変に書き立てる必要はない。結果を待って、
出られない時に叩けばいいんです」

本大会でのオーバーエージ枠選出については「考えてないです」と言う。北京では大きな挫折を
味わった本田だけに、最後は本田一流の過激な言い回しで後輩たちの奮起に期待をかけていた。

◆本田の北京五輪 
メキシコ五輪以来40年ぶりの決勝トーナメント進出が期待されていたが、米国に0―1、ナイジェリアに
1―2で連敗し、早々に敗退が決定した。最終戦のオランダ戦では「勝ち点1」を狙って受け身な
作戦を指示した反町監督に反し、本田はイレブンに攻撃的コンセプトを伝えてプレー。結果0―1で
敗れ、「勝ち点0」で大会を去った。

ttp://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20120210-OHT1T00276.htm

>五輪の予選突破はある意味ワールドカップの予選より難しい。